田舎で仕事を探すのであれば、今後も増えていく高齢者をサポートする職業を選択肢の一つに入れてみるのも良いでしょう。老人ホームなどの介護施設勤務の他、デイサービスのようなものもありますし、車の送迎や必要な分だけ家事や力仕事を行う場合もあります。過疎化が進んだ地域では介護が必要な高齢者が多いにもかかわらず、介護の利用頻度は数週間に一度というのが現状です。それ故に都心部では場所によっては働き場所が無い介護職も、地方では引っ張りだこという状況が少なくありません。これは利便性を求めて都会へ出て行く若者とは違い、住み替えがしにくい高齢者が地方に多く存在するからです。
田舎は決して求人が多い環境ではないにも関わらず、介護職に関しては募集中されていることが多く、需要と供給のバランスがおかしい現状が背景にあります。場所を選ばない仕事をしながら、掛け持ちで臨時職員のように介護を行う人も少なくありません。長く介護職のみに携わっていくのであれば、介護職員初任者などの資格があったほうが良いでしょう。介護という職業への理解度を深める意味合いでも資格取得は意義のあるものであり、仕事を好きになる要因になります。人生の先輩方を身近でサポートすることができるのが介護の素晴らしさであり、田舎の密接な人間関係の中で人助けを生業として生活できるのは大きなメリットといえます。田舎暮らしの中で仕事探しに迷ったら介護系の仕事を選択肢に入れてみましょう。